サンタさんの正体
幼稚園でのお話。その日は12/25クリスマス、サンタさんがくるとのことで全員遊戯室に集められ、そこで先生にこう言われました。

「これからサンタさんがトナカイのソリにのってやってきます。サンタさんは恥ずかしがりやなので先生が声をかけるまでみんな目をつぶりましょうね!」

と言われて幼稚園児なので逆らうこともなくみんな素直に目をつぶりました。
だが途中ついつい目をあけてしまった僕が見てしまった光景は、舞台の内幕から先生たちに引っ張りだされる太ったサンタさんの姿でした。それから僕のなかでのサンタさんはトナカイのソリにのってくるサンタさんではなく、舞台の裏から先生たちに引っ張り出される存在として印象ずけられてしまったのだった。
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些細なイタズラ

中学1年のときにクラスに辻井くんという少々変わり物の少年がいました。当時、ボタンをストーブで熱くし、誰かの腕などに焼印するイタズラが流行っていました。学生服のボタンなので素材が金属で凹凸があり真ん中に「中」の文字が彫られています。これをやられるとその凹凸と「中」の文字がくっきりと肌に現れるのです。
しかしこの焼印、所詮は軽い火傷なので数日後には消えます。そして僕もこれを辻井くんにやられてしまったのですが、その場所が左の頬だったのです。
そしてこの「焼印の場所」が後々悲劇をもたらしてしまうのでした・・・。

数日後、この焼印が美術の先生に見つかってしまい、当時暴力教師として名高かった担任教師の耳にも入ります。 僕は昼休みに職員室に呼び出され「虐められてないか?」「誰にやられた?」「痛くないか?」などの質問があり、 その「誰にやられた?」から辻井くんが呼びだされます。
すると僕には仏の顔で接してくれた先生ですが辻井君には阿修羅のごとき怒涛の攻撃。 先ほども書きましたがこの「焼印」、本当にたいしたことはないんです。それに辻井くんと僕とは仲も良く 「虐められている」とかそういう事ではなく、仲の良さから出た軽いイタズラだったのです。

しかしそんなことにはおかまいなし、まさに暴力教師の名に恥じぬ物凄い攻撃。 実は辻井君、もともとこの先生からあんまり好かれてなかったんだよね〜。
「痕が残ったらどう責任とるつもりだ」「○○(僕の名前)の人生を狂わすかもしれない」 などなど自分の意に反してものすごくおうげさな内容にエスカレートしていくことに、 戸惑いを覚えながらもその横で辻井くんの怒られている姿を見せ付けられ、申し訳ないやら、 悲しいやらで僕は何も悪いことはしていないのに意味不明の自責の念にかられてしまうのでした。

その後近くの病院に無理やり連れていかれるのですが、病院の先生もこの「焼印」と、 おうげさな先生の対応にただただ失笑。きっぱりと「数日で消えますよ!」との一言。

そして更に悲劇は続き、その日の最後を締めくくるのホームルームの時間。先生が教室に入ってきたときに辻井くんは後ろのロッカーに腰をかけて座っていました。先生が入ってきたのでみんな席に着こうとしたその瞬間、ロッカーに腰をかけている辻井くんを見るなりいきなり駆け足で近づき平手打ちを喰らわしたのです。
この出来事、先生は入ってきてから2、3秒後にはアクションを起こしてましたので、決して「ホームルームが始まろうとしているのに席に着こうとしない辻井くんを見て」という理由ではありませんし、今までロッカーに座ることで注意されることはあったとしても、いきなり何も言わずに平手打ちはちょっとありえません。全くもって謎の行動。みんな唖然としてしまいました。

その後何故殴ったのか説明もなくホームルームは進行していくのでした。まあこれも明らかに僕の「焼印」絡みでの平手打ちであると思われ、更に意味不明の自責の念にかられる僕でした。 

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